食べても食べても満足できない

最近、量をたくさん食べないと満足できなくなっている人が増えています。
それは、食べ物の持つ気の密度が浅くなっているからだと思います。
また、食べ物の質そのものも変わってきています。
人工栽培の繰り返しで、例えば、ニンジンのβカロチンは50年前と比べれば、現在12分の1になっているのです。

 

植物は土や太陽などから気をもらって育ちます。
けれど、このごろの栽培方法では、それがしっかり入っていない物が多い。
だから食べても食べても、体が満足する気を得ることができない。
気を得る為にたくさん食べないといけない、となるのだと思うのです。

 

アフリカのマサイ族の食事は山羊の乳のヨーグルト、それから穀類を取るか取らないかだそうです。
それなのに、あれだけの体力がある。
本当に優れた自然のものを食べていれば、それで十分なのではないでしょうか。
正しく食べて毒物が入っていかなければ、天寿を全うできるのだと思います。

 

人間はもともと雑食で、食物連鎖の頂点として食物をいただいています。
だから、どんなものを食べる時も、感謝の念を持っていただくべきだと思います。
また、食物連鎖の頂点というのは、栄養も毒も一番多く取るということです。
だから、一日に30品目を食べようという考え方は毒を散らすという意味で理にかなっているのではないかと思います。
広く浅く取れば、食事が偏らず、同じ毒を大量に取るということはなくなりますからね。

 

肉食についての話がよくありますが、日本人は農耕民族なので、もともと、ほとんど肉を食べていませんでした。
そこで、解剖学的に腸が長くできています。
特に江戸時代には鎖国をして自給自足の食で体を作ってきました。
だから、そうした流れの中で菜食が体に合うようにできてはいます。

 

さらに、日本人の膵臓は、米を消化吸収するのに対応したので、血糖値の上がり方がゆっくりです。
だから急に血糖値が上がるような食物は苦手。
はちみつやチョコレートなどを大量に食べ続けていると、あっという間に糖尿病になってしまいます。
体質が違うので、欧米と同じ食事内容では体調をコントロールするのは難しいのです。